工業高校のイケメン達に愛されて【下】



ラケットのグリップ部分をくるくると回転させながら陸くんがそう言った。



「あーあ。川嶋さん、陸がごめんね。ほら陸、あんまり人のラケットいじりすぎるなよ。」


「坂口くん、優しいね〜。気にしないで!全然へーき!」



りりかちゃんは、にっと笑った。


しばらく雑談をして、りりかちゃんは人見知りしない性格の子だから、すぐにみんなと打ち解けた。


相葉くんは、りりかちゃんとは特に目を合わそうとせず、あまり会話に入ろうとしないけど。


別のお客さんが入ってくると、陸くんと相葉くんが持ち場に戻り。


そのすぐあと、坂口くんと滝本くんはお手洗いに行った。


あたしも陸くんと相葉くんと戻ろうとしたのだけど、りりかちゃんと話してていいよ!と言ってくれたのでお言葉に甘えることにした。


普段使っている机をつなげて作った大きなテーブルは2人だとものすごく広い。


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