工業高校のイケメン達に愛されて【下】
いつも明るい横沢くんが…こんな…。
こんな…怖い人、だなんて…信じられないよ…。
「ご、めん…あたし、横沢くんの気持ちには答えられない…お願い、離して…っ」
「ええ。そっかぁ…。でも、あの4人本当にムカつくからさ、そう言われても君は俺のものになるんだよ。」
「な、意味がわからな…」
「はは、すぐわかるよ。」
そうやって目は笑っていない笑顔で横沢くんは言い放つと、今度はあたしの両手首を片手で拘束した。
そして空いた手で、あたしの制服のネクタイをぐいっと引っ張った。
…!!
「い、嫌!やめてっ!!いやぁっ!」
嫌だ。嫌だ嫌だ。
どうして…こんなやり方…横沢くんはそれで、いいの…?
ぎゅっと目をつぶると、4人の顔が浮かんだ。
…助けて。
…でもあたし、みんなにはいつも助けてもらってばかり。