工業高校のイケメン達に愛されて【下】
「うわぁ…久しぶりの学校だぁ。」
予想通り、相変わらず電車は満員で。
それを抜けて駅から歩けばすぐに、あたしの学校。
すれ違う生徒たちは、当たり前だけど変わらずみーんな男の子。
ひいっ、同じ制服着た不良集団が前を歩いてる…。
ピアス、ブレスレット、チェーンをじゃらじゃら。
ワックスでガチガチに固まったカラフルな髪の毛。
着崩した制服を着てだらだら歩いてる。
こ、こわいいいいい!
き、気づかれないようにそっとそっと、後ろを歩こう。
のそりのそり、足を前に出す。
と、その時。
ぽんっと、後ろから誰かに肩を叩かれた。
それに合わせて背後の気配に気づいて、あたしは後ろを振り返る。