工業高校のイケメン達に愛されて【下】



いつも素直じゃない滝本くんが伝えてくれた、真っ直ぐな思い。


彼は本気であたしのことを好きでいてくれてる。


滝本くんも坂口くんも陸くんも、好き。


けど、それは…恋愛感情ではない。


1人の男の子としてあたしが好きなのは…相葉くん。



…待って、でも今あたしが滝本くんの気持ちを断ったら…?


あたしが仮に、相葉くんに告白をしたら?


相葉くんにふられてしまったら?


5人で過ごすことはなくなる?


友達ではいられなくなる?


そう考えると、背筋が凍りついた。


それだけは…嫌。


みんなと一緒にいられなくなるくらいならあたしのこの気持ちは大事に胸の奥にしまっておきたい。


けど…滝本くんの想いには、どういう風に答えればいい?


わからない。



「少し、考えさせて…」



頭が真っ白になってしまったあたしは、こう答えるのが精一杯だった。


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