工業高校のイケメン達に愛されて【下】
ちらりと後ろの相葉くんに目を向けると、彼は机に突っ伏していて…多分寝てる。
すぐに視線を坂口くんの方へ戻して、息を吸った。
「聞いてもらっても、いいかな…?坂口くんと、陸くんに…相談したいことがあるの。」
「俺と…陸に?」
坂口くんは目を丸くして首を傾げたけど、すぐににこりと笑ってくれた。
「わかった。今日の放課後、3人で話そうか。」
「ありがとう坂口くん。それで…滝本くんと相葉くんには、内緒にしてほしいの。」
「え?そうなの?じゃあ上手いこと2人にはバレないようにするな。」
こんなことを言うなんて絶対不思議に思うはずなのに、坂口くんは深く聞かないでうんうん、と頷いてあたしの頭をぽんと撫でた。
坂口くんはなんとなく、なにがあったのか察しているかもしれない。
もしかしたら、陸くんも。