工業高校のイケメン達に愛されて【下】



陸くんのいうあの時…は、あたしが滝本くんを追いかけた時のこと。


その後に陸くんが「なんとなく緋奈ちゃんが今言った感じのことがあったんだろうな、とは察してたけどね。」と続けて坂口くんとお互いに頷いた。


あたしの方に視線を移した2人は、にこっとあたしに笑いかけてくれた。



「でも緋奈ちゃんさ!心配することないよ!」


「陸くん?」


「翔のことが好きなら、僕は本人に思いを伝えて欲しいと思う。せっかく緋奈ちゃんに芽生えた感情なんだから!」


「俺もそう思う。緋奈ちゃんには、自分の気持ちに正直に行動してほしい。」


「優介もきっと今、柄にもなく悩んでると思うから緋奈ちゃんの気持ちを優介にも伝えた方が、優介のためになると思う!」


「うんうん。それで俺らの友達関係が変わることは、絶対にないよ。俺ら4人は幼なじみでお互いのことを知り尽くしてるし、緋奈ちゃんは俺たちの大切な存在だから。」



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