工業高校のイケメン達に愛されて【下】
「なあ陸。」
「なに、魅斗。」
「俺たち、フラれたな。」
「…やっぱ魅斗も緋奈ちゃんのこと…そーだね。よりによって翔かよ!って思っちゃったよ僕。」
「はは、まあね。俺も思った。もし翔と緋奈ちゃんが無事付き合ったら、もう緋奈ちゃんの頭撫でられないなぁ。」
「え…てことは僕も、もう緋奈ちゃんのことぎゅーって抱きしめられないじゃん!」
「そうだな。まあ…仕方ないよな。」
「そうだね。相手が翔っていうのが悔しいっていうかなんていうか複雑だけど!!緋奈ちゃんが幸せなら僕はそれでいい。と思う!」
「陸に同意見。…ていうか翔、いつのまに緋奈ちゃんのこと好きになってるよな。俺たちにはなにも言ってないけど態度でわかる。」
「それ!僕も思ってた!緋奈ちゃんは気づいてないみたいだけどさすがに言えないしね。」
「…まあ、フラれた者は影で見守ろう。さ、帰ろう。」
「うん、帰ろう!」
…なんていう会話が、あたしとわかれたあと2人で繰り広げられていたみたい。