工業高校のイケメン達に愛されて【下】
決心
ドキドキと、あたしの心臓は朝から鳴りっぱなし。
昨日、坂口くんの陸くんのおかげで自分の思いを伝えるって決心できた。
まず滝本くんに今日、きちんと話すんだ。
6時間目の授業が終わったら、滝本くんに声をかけようと思う。
授業中なのに、このあと滝本くんにどんなふうに話そうか…そればかり考えてる。
高校生になってから何回か告白をされて、断ってきたけど…。
断ることはやっぱり、多少なりとも罪悪感があるよね。
うう…。
なんだかお腹が痛い。
勇気を出して告白してくれた滝本くんの方が、もっともっと緊張していたはずなのに。
あたしがこんなんでどうするの。
キーンコーンカーンコーン…
あ…チャイムが鳴った。
このあとSHRが終わったら…。
あたしは唾をゴクリと飲み込んだ。