工業高校のイケメン達に愛されて【下】
あたしはぺこりと頭を下げて、また視線を彼の目へと戻した。
目の前の滝本くんは、大きな目を見開いてなんとも言えない表情をしてる。
…ごめんね、ごめんなさい。
「本当にごめんね…っ!それに、文化祭のあとから今までも変な態度とっちゃって…」
あたしが謝ってまた頭を下げると、頭上から少し困ったような声が発せられた。
「あー…そんな謝んなくていいって。顔あげろ。」
あたしはその声に反応して再び顔を上げる。
自分の手汗がすごい。
「…返事してくれて…サンキュな。」
「…っ」
傷ついたような、痛そうな顔をしてなお笑う滝本くんの表情に、うるっと涙腺が緩んでしまう。
ダメだよ、あたしが泣いちゃ。
「変な態度とったとか、そんなの気にしなくていい。俺が急に告ったんだし、会話とかしづらくなるのが当然っつーか…。」