工業高校のイケメン達に愛されて【下】



「滝本くん…。」


「だから…ほんとに気にしなくていいから…。お前が嫌じゃなければ…これからも、一緒に過ごしていたいんだけど…友達として。」



ありがとう…。


…そんなの、答えはひとつに決まってるよ。



「もちろんだよ…!」



なんとか出てきそうだった涙を引っ込めて、あたしは笑顔で大きく頷いた。


そしたら滝本くんも、ふっと笑みを見せてくれたんだ。



「…ひとつ聞きたいんだけど。」


「うん。なぁに?」



校舎裏から立ち去り、校門まで2人並んで歩いていると滝本くんがハッと思い出したように急に口を開いた。



「お前は、誰か好きなやつとかいんの?」


「へっ!??」



あたしは驚いて、横を歩く滝本くんを見上げた。


ななな、なんで急にそんなことを…っ。


でも、坂口くんや陸くんには伝えているわけだし。


滝本くんにだってしっかり言わないと。


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