工業高校のイケメン達に愛されて【下】

モヤモヤ

-翔side-



「はあ…。」



ため息をつきながら、自分のベッドでごろんと寝返りを打った。


俺は帰宅してすぐ、制服のままベッドに思い切りぼふんと寝っ転がった。


今、ため息をついた原因は…。


優介と…中村のふたりのことだ。


さっき、ふたりで教室を出て行ったのを俺は見ていた。


HRが終わると中村が一目散に優介のところに駆け寄っていたのも見ていた。


ふたりで、なにしに行ったんだろうか。


俺と同じく残された陸と魅斗はなにかふたりの事情を知っている様子だった。


だから俺はなおさら焦った。


そういえば…文化祭の日も、あいつらふたりで抜け出してたよな。


正確にいえば、急にいなくなった優介を中村が追いかけていた。


そん時から…ふたりの様子がいつもと違っていたような気がする。


中村は優介とあんま会話してなかったし、俺とはほぼ目すら合わせていないような。


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