工業高校のイケメン達に愛されて【下】
「あははっ」
「な、なに笑ってんだよ!」
「ふふっ、ごめん。」
自分のことなのに、どこか他人事のようにそういう相葉くんが面白くて。
でも、そんなふうに言ったら相葉くん怒るよなぁ。と思って、笑うだけにとどめておいた。
納得ができないっていう顔であたしを見下ろす相葉くんにも、ドキドキしちゃう。
「お前のも見せろ。」
「ええっ!」
「俺の成績表見ただろ。早く。」
たしかに…ちらりとのぞいてしまった。
あたしのを見てもなにも面白くないと思うけどなぁ…。
でも、相葉くんの成績表を見てしまった以上、断れない。
あたしは成績表を、相葉くんに差し出した。
「…はい。」
「うわぁ…。」
あたしの成績表を見ると、相葉くんは片方の口角だけを上げた。
うわぁって、なに。