工業高校のイケメン達に愛されて【下】
「…なんつーか、さすがって感じ。すげえ。」
「そんなことないよ!」
相葉くんだって、きっともっといい成績取れると思う。
あたしは相葉くんに返された自分の成績表をまた見つめた。
あ…ふたりっきりになるには、相葉くんとお勉強するとか?!
でもテスト終わったばかりだし。
勉強会と称して告白しちゃうのも、なんか違うなぁ。
そもそも相葉くんが一緒に勉強してくれるかもわかんないしなぁ。
「おーい。今日の日直誰だー。ちょっとこっちきてー。」
休み時間なので、授業中よりさらにわいわいと騒がしい教室の入り口で、担任の福井先生が手をひらひらとさせて叫んだ。
今日の日直…。
あ、あたしと相葉くんじゃん!
相葉くんはあからさまに嫌そうな顔をした。
「…ちっ、なんだよ。」
「とりあえず、行ってみよっか。」