工業高校のイケメン達に愛されて【下】



「…なんつーか、さすがって感じ。すげえ。」


「そんなことないよ!」



相葉くんだって、きっともっといい成績取れると思う。


あたしは相葉くんに返された自分の成績表をまた見つめた。


あ…ふたりっきりになるには、相葉くんとお勉強するとか?!


でもテスト終わったばかりだし。


勉強会と称して告白しちゃうのも、なんか違うなぁ。


そもそも相葉くんが一緒に勉強してくれるかもわかんないしなぁ。



「おーい。今日の日直誰だー。ちょっとこっちきてー。」



休み時間なので、授業中よりさらにわいわいと騒がしい教室の入り口で、担任の福井先生が手をひらひらとさせて叫んだ。


今日の日直…。


あ、あたしと相葉くんじゃん!


相葉くんはあからさまに嫌そうな顔をした。



「…ちっ、なんだよ。」


「とりあえず、行ってみよっか。」


< 208 / 337 >

この作品をシェア

pagetop