工業高校のイケメン達に愛されて【下】



相葉くんとともに、福井先生のもとへ向かう。


廊下で相葉くんと並んで、福井先生と向かい合った。


そしてあたしは首を傾げて先生を見上げた。



「先生、なんですか?」


「おお、今日は中村と相葉か。悪いんだけどさあ。」



いつも爽やかな福井先生は、顔の前で手を合わせて申し訳なさそうに眉を下げた。



「今日の放課後、プリント作り手伝ってくれないか。」


「プリント作りですか?」


「ああ。ちょっと間に合いそうになくて。」


「わかりました!あたしは大丈夫です!」



あたしは放課後特にやることないし、快くOKの返事をした。


ちらりと隣の相葉くんを見上げると、少し面倒そうな表情をしていたけど。



「俺も、大丈夫っす…。」



渋々、と言った感じで先生の頼みにOKの返事をした。


ん?


待って…もしかして放課後、相葉くんとふたりきり…?!


< 209 / 337 >

この作品をシェア

pagetop