工業高校のイケメン達に愛されて【下】
相葉くんとともに、福井先生のもとへ向かう。
廊下で相葉くんと並んで、福井先生と向かい合った。
そしてあたしは首を傾げて先生を見上げた。
「先生、なんですか?」
「おお、今日は中村と相葉か。悪いんだけどさあ。」
いつも爽やかな福井先生は、顔の前で手を合わせて申し訳なさそうに眉を下げた。
「今日の放課後、プリント作り手伝ってくれないか。」
「プリント作りですか?」
「ああ。ちょっと間に合いそうになくて。」
「わかりました!あたしは大丈夫です!」
あたしは放課後特にやることないし、快くOKの返事をした。
ちらりと隣の相葉くんを見上げると、少し面倒そうな表情をしていたけど。
「俺も、大丈夫っす…。」
渋々、と言った感じで先生の頼みにOKの返事をした。
ん?
待って…もしかして放課後、相葉くんとふたりきり…?!