工業高校のイケメン達に愛されて【下】
「その子は…女の子が嫌いで、最初はあたしにめちゃくちゃ冷たくて。…でも仲良くなってからは笑ってくれて話してくれて、そばにいると…その子が抱きしめてくれると、すごく落ち着くんだ。」
「………」
「あたし…相葉くんのことが、好き。」
どうしよう、言っちゃった…!!
瞳が、視界がゆらゆらと揺れる。
見つめていた机の木目がゆらゆらと。
スカートの裾を握りしめた両手は汗がすごい。
心臓もバクバクうるさい。
顔も熱い。
すると、カシャンと床にホチキスが落ちる音がした。
相葉くんが落としたんだ。
あたしは顔をあげて相葉くんの方を見ると、彼は目を大きく見開いて…面食らった顔をしている。
はっ…あたしってば相葉くんのことをなにも考えずに自分の気持ちをずけずけと言ってしまったけど、迷惑だった…かな?
オロオロとあわててしまう。