工業高校のイケメン達に愛されて【下】



「そいつは、俺みたいなやつにめげずにずっと話しかけてくれて笑いかけてくれた。気づいたら、その笑顔が俺は好きになってた。守りたいと思うようになった。」


「………っ」



相葉くんはあたしの左頬に手を添えて、顔を近づけた。


相葉くんの瞳が綺麗で思わず見惚れてしまった。


触れられているその手が熱を帯びている。



「そいつ…中村緋奈っていうんだけど。」


「…へっ?」



あたしは素っ頓狂な声を上げた。


相葉くん…今、あたしの…。



「俺…中村のことが好きだ。」


「…っ」



その声は、2人だけの静かな教室内にとってもよく響いた。


嘘…。


聞き間違いじゃ…ないよね?


あたしはじわぁっと涙が滲んだ。


この涙は、きっと嬉しいから。



「俺と、付き合って欲しい。」



あたしの目からぽろぽろと涙が溢れた。


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