工業高校のイケメン達に愛されて【下】
第6章
名前を呼んで
______一週間後。
「はーっ、僕なんだか未だに信じられないなぁ。緋奈ちゃんと翔がカップルだなんてっ!」
「り、陸くん…っ!声大きいよ!」
パックのりんごジュースを片手にため息をついた陸くんに、あたしはしーっと人差し指を唇に当てた。
相葉くんに想いを伝えて、付き合うことになってから一週間。
3人には、翌日に付き合うことになったって報告をした。
相葉くんは陸くんと坂口くんにバシバシ背中を叩かれながら祝福されていた。
…結構、痛そうだったなぁ。
滝本くんはあたしを見て、何も言わずただふっと優しい笑みを浮かべて頷いてくれたんだ。
学校生活は特に、相葉くんと付き合う前となんの変わりもない。
今…お昼休みもこうして5人で一緒に固まって過ごしている。
異性とお付き合いするのは初めてなんだけど…。
お互いがお互いを好きって認識した後は、どうするの?