工業高校のイケメン達に愛されて【下】



あたしの肩を抱いたままの彼、陸くんには、お部屋で押し倒されたし。


坂口くんにはお祭りでお金出してくれたり、手を繋いでくれたり…ずっとそばにいてくれて、帰りは家まで送ってくれたし。


滝本くんもお祭りでずっとそばにいてくれて、最後はおんぶして家まで送ってくれたし。


相葉くんのお家にお邪魔して、あたしが取り乱しちゃったのにも関わらず、なんかめちゃくちゃ優しかったし…。


あああぁぁあ。


思い出すだけで顔が熱くなっちゃうよお。


なんなの、もう!


冷めろ冷めろ冷めろ〜!


こうしたら冷めるかと、首をブンブンと横に振った。



「わっ!緋奈ちゃん、どーしたの?」


「え?あっ、ごめん陸くん!」



陸くんは首を傾げてほっぺを指でぽりぽりとかいてあたしを見下ろした。


どうやらあたしが首を振ったせいで髪の毛がほっぺに当たってしまったっぽい。


< 22 / 337 >

この作品をシェア

pagetop