工業高校のイケメン達に愛されて【下】
「はあっ…はあっ…」
そ、それにしても息切れが…!
相葉くん、足速いんだもん…。
あたしは両膝を手のひらで抱えて呼吸を整えた。
「わ、悪い…」
あたしの頭上で、相葉くんの謝罪が聞こえた。
膝から手を離して相葉くんを見上げると、バツの悪そうな顔であたしを見下ろしていた。
呼吸も整ってきた。
「だ、大丈夫だよ!でもなんで屋上に?」
「いや…なんつーか勢い余って…?あいつらうるせぇし。」
「ご、ごめんね…?」
あんなことやこんなこと…大胆なこと…。
陸くんと坂口くんの言葉を思い出して顔が熱くなる。
それと同時に、色々と話してしまった罪悪感で相葉くんに謝罪をする。
「いや、お前は悪くねぇよ。それに…」
「?」
「俺は、お前と2人きりになりたかったし…。」