工業高校のイケメン達に愛されて【下】
「大丈夫?」
「ほ、ほんとになんでもないから大丈夫!」
やばいやばい。
こんな…もやもやするような変なこと考えちゃダメだ!
深く考えちゃ、ダメ。
もやもやな気持ちがなんなのか、よくわかりもしないのに。
となりの陸くんも他のみんなも、不思議そうな視線をあたしに向けた。
でも、それ以上特になにも追求されることもなく。
…なんでみんなは、そんな自然なまま過ごせるんだろう?
だって…夏休み中…ああ、また考えちゃった!
今日からまた学校なんだから、勉強のこともちゃんと頭に入れないと…。
…とかなんとか考えているうちに、すぐにあたしたちの学校へと到着した。
____ガラッ
教室の扉を坂口くんが開けた。