工業高校のイケメン達に愛されて【下】
「大丈夫か?」
「うん、大丈夫!ごめんねっ。」
「いや。それより…腹減らねぇ?」
現在の時刻は午後12時半。
お昼どきだ。
今日は4時間もテストがあったんだもん。
たくさん頭を使ったし電池切れだよ。
「…うん、お腹すいた。」
繋いでいない方の手で自分のお腹に手を当てるときゅ〜っと小さく音が鳴ったのがわかった。
お腹鳴っちゃった…。
翔くんとふたりきりの時に限って…。
翔くんにも聞こえていたみたいで、翔くんはあたしを見下ろしてぷっと吹き出して笑った。
恥ずかしい、恥ずかしすぎる…!
「はは、俺も。なんか食べよ。」
「う、うん!」
でも、その爽やかな笑みが、あたしの恥ずかしさを吹き飛ばした。
あたしたちはショッピングモール内の飲食店へと足を運ぶ。
どれもこれもおいしそうだぁ。