工業高校のイケメン達に愛されて【下】



「大丈夫か?」


「うん、大丈夫!ごめんねっ。」


「いや。それより…腹減らねぇ?」



現在の時刻は午後12時半。


お昼どきだ。


今日は4時間もテストがあったんだもん。


たくさん頭を使ったし電池切れだよ。



「…うん、お腹すいた。」



繋いでいない方の手で自分のお腹に手を当てるときゅ〜っと小さく音が鳴ったのがわかった。


お腹鳴っちゃった…。


翔くんとふたりきりの時に限って…。


翔くんにも聞こえていたみたいで、翔くんはあたしを見下ろしてぷっと吹き出して笑った。


恥ずかしい、恥ずかしすぎる…!



「はは、俺も。なんか食べよ。」


「う、うん!」



でも、その爽やかな笑みが、あたしの恥ずかしさを吹き飛ばした。


あたしたちはショッピングモール内の飲食店へと足を運ぶ。


どれもこれもおいしそうだぁ。


< 234 / 337 >

この作品をシェア

pagetop