工業高校のイケメン達に愛されて【下】
「…全部食べたのか。」
「うん、食べられた!おいしかった〜。」
意外、とでも言いたそうな翔くんの表情。
全部食べられたけど、お腹がはちきれそう。
夜ご飯は多分食べられないだろうなあ。
「お前、少食のイメージだから。俺手伝う気満々だったんだけど。」
「ええ、そうかなぁ?」
たしかに…こんなにお腹いっぱいなのは久しぶり。
普段はそんなに食べてないかもしれない。
毎食、腹八分目…も食べてないかも。
学校へ持っていくお弁当箱も小さめ。
…だから、身長伸びないのかなぁ。
けど、食べ過ぎて今より太っちゃうのも困るもん。
運動とかしているわけでもないし、たくさん食べなくても平気で生きていけちゃう。
あたしは紙ナプキンで口元を拭って、紙カップに入った烏龍茶をストローですすった。
「まだ、ついてる。」
「へっ…」