工業高校のイケメン達に愛されて【下】



雑貨屋さんに行って、あたしは文房具や小物を眺めたり。


洋服屋さんに行って、冬物のかわいい洋服を自分の体に重ねてみたり。


ボリュームのある袖のオフホワイトのニットと、チェック柄のブラウンのミニスカートを手に取って鏡で自分の体に重ねると。



「…かわいい。」


「へっ?ほ、ほんと…?」


「うん、めちゃくちゃ。」



なんて、後ろから身を乗り出して翔くんが褒めてくれたから、迷わずに買っちゃった。


お小遣い、多めに持ってきててよかったぁ。


そのあとはスニーカー専門店に寄って、翔くんがひとつひとつ色々なスニーカーを吟味したり。


ゲームセンターに寄って、ふたりでクレーンゲームで遊んだり。


色々なお店に寄って、ふたりの時間が過ぎるのはあっという間で。


気づけばガラス張りの向こうの空は夕日も沈んで、外が暗くなってきていた。


冬はあっという間に暗くなっちゃうなぁ。



「そろそろ、帰るか?」


「うん…そうだね。」


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