工業高校のイケメン達に愛されて【下】



相葉くんはどかっと椅子に座っていて、眠たそうにあくびをしながらあたしを見る。



「はあ?なんでだよ。絶対やだ。」



はい。


怪訝そうな表情でばっさり切り捨てられました。


わかってはいたけどさあ…。



「うぐ…やっぱダメかあ〜…」


「てかお前いつもちゃんと授業聞いてんだから、前の方が嬉しいんじゃねえの?」


「全然!あたし視力いいから後ろでも黒板見えるしちゃんと先生の声も聞こえるもん!前の席はなんかイヤ。」


「へえ?まあ頑張れば。応援くらいはしてやるよ。」



そういうと相葉くんはふわっと微笑んだ。


…相葉くんに微笑まれると、なんだか恥ずかしい。


無表情なことが多いけど、前よりも笑うようになってくれた相葉くんにまだ慣れていないのかもしれない。



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