工業高校のイケメン達に愛されて【下】
緋奈のことを、喜ばせたい。
…まさか俺が恋愛できるようになるなんて、自分が一番驚いてる。
緋奈に対して、可愛いとか好きとか喜ばせたいとか…初めての感情ばかりで戸惑うこともあるけど、そう思えることが幸せだとわかったんだ。
俺の質問に緋奈はうーん?と首を傾げる。
そして、ハッとした表情で俺を見上げたあと、少し恥ずかしそうな表情で緋奈は口を開いた。
「えっと…翔くんと、おうちで2人でゆっくり過ごしたいな…。」
「………」
「一緒にご飯作ったりして。…ダメ、かな?」
家デートっていう提案に、控えめな緋奈らしいなと俺は言葉を失った。
最後は不安そうに眉を下げて俺を見つめてきたけど…ダメなわけがない。
「いいよ。俺の家に来いよ。」
「ほんと?やったぁ…!」
俺が二つ返事でOKすると嬉しそうに微笑む緋奈。
それを見て、俺も嬉しい気持ちになった。