工業高校のイケメン達に愛されて【下】
マンションのエントランスの灯りで、緋奈の表情はよく見える。
髪をすく手を止めて、緋奈の両頬を包み込んだ。
顔が小さいから、耳まですっぽり俺が包み込んでいる。
「翔くん…?」
素早く、唇を重ねた。
「ん…っ」
キスをすると、緋奈から甘い声が漏れる。
その可愛い声が、俺の欲求をさらに掻き立てる。
そんな声…出すなって。
止められなくなる。
一度唇を離すと、緋奈は頬をぷくっと膨らませて俺を見上げる。
俺が包み込んでいるその頬はきっと真っ赤。
「も、もう翔くんっ、ここ外だよ…っ」
「…ふ、悪い。」
外で平気でイチャつく俺らは…バカップルかもしれねぇな。
まあ…緋奈とだったらいいか、そう思われても。
…そういえば、一つ聞くの忘れてたな。
「なあ。誕生日、何が欲しい。」
「ん?」
「プレゼント。」
「へ?」