工業高校のイケメン達に愛されて【下】
そういう発言も、控えめな緋奈らしい。
それをプレゼントに選ばなくても…いくらでも抱きしめるし、キスするっての。
そうとは言わなかったけど。
「…わかった。」
「んっ…」
代わりに、再び緋奈の唇を塞いだ。
さっきより長く…唇を重ねる。
心地いい。
「んん…っ」
俺は完全に、緋奈とのキスが癖になっていると思う。
できれば…離したくない。
けど、緋奈が酸欠になりそうなので一度唇を離す。
「は…っ」
…幼い顔立ちのくせに、その涙目にその息遣いは色気が漂ってる。
なんか…可愛すぎてムカつく。
もっともっと緋奈と触れていたいけど…今日は、ここらで我慢しよう。
緋奈の頬から手を離して、緋奈の髪を撫でた。
「…帰るか。」
「うん…っ」
緋奈の声色から名残惜しそうなのが伝わってきたけど…俺も同じ気持ちだけど、手を振ってマンションへ入っていく緋奈を見送った。