工業高校のイケメン達に愛されて【下】



緋奈を送って俺もまっすぐ帰宅して、風呂や夕飯などやることを済ませて。


それらがひとしきり終わると、リビングのソファに思い切りぼふんと腰かけた。


…俺の家で、緋奈の誕生日を祝うのか。


結局、緋奈は欲しいものはアレの他には何も言わなかったな。


けど…。


楽しませてやりたい。


喜ばせてやりたい。


あいつの笑顔が見たい。


…バイトのひとつでもやって、金稼いでおけば良かったな。


どうせ暇だったんだから。


まあ…仕方ない。


今まで貯めたこづかいをはたいて、緋奈を祝う。


そのあとバイト始めて金貯めることにしよう。


…女って、なにをプレゼントしてあげれば、喜ぶんだろうな。


その辺の知識に疎い俺は、さっきの緋奈との会話だけでは少し難しくてピンとこなくて。


誕生日までに、もう少し緋奈にそれとなく質問するつもりだけど。


緋奈の誕生日は2週間後の土曜日。


次の休みは、緋奈に渡すプレゼントを探しにひとりで出かけに行くことにする。


< 255 / 337 >

この作品をシェア

pagetop