工業高校のイケメン達に愛されて【下】
緋奈を送って俺もまっすぐ帰宅して、風呂や夕飯などやることを済ませて。
それらがひとしきり終わると、リビングのソファに思い切りぼふんと腰かけた。
…俺の家で、緋奈の誕生日を祝うのか。
結局、緋奈は欲しいものはアレの他には何も言わなかったな。
けど…。
楽しませてやりたい。
喜ばせてやりたい。
あいつの笑顔が見たい。
…バイトのひとつでもやって、金稼いでおけば良かったな。
どうせ暇だったんだから。
まあ…仕方ない。
今まで貯めたこづかいをはたいて、緋奈を祝う。
そのあとバイト始めて金貯めることにしよう。
…女って、なにをプレゼントしてあげれば、喜ぶんだろうな。
その辺の知識に疎い俺は、さっきの緋奈との会話だけでは少し難しくてピンとこなくて。
誕生日までに、もう少し緋奈にそれとなく質問するつもりだけど。
緋奈の誕生日は2週間後の土曜日。
次の休みは、緋奈に渡すプレゼントを探しにひとりで出かけに行くことにする。