工業高校のイケメン達に愛されて【下】
ドキドキの約束
「もしもしっ、りりかちゃん!急にごめんね!」
『もしもし、緋奈!全然大丈夫だよ、さっきはありがとね!』
帰宅して、寝る支度を済ませたあたしはりりかちゃんに電話をかけた。
「こちらこそありがとうっ!会えて嬉しかった。」
今日みたいにばったりりりかちゃんに会ったのは、高校生になってから初めて。
会う予定のない日に、偶然友達に会えたって言うのは、嬉しいもので。
思わずあたしはりりかちゃんに電話をかけてしまった。
『ふふ、あたしも嬉しかったよ。…それで、どーなったのっ誕生日の日!!』
「ど、どうなったのって…。」
電話の向こうで、りりかちゃんが興奮しているのがわかる。
気になっているんだろうな。
えっと…。
「あのね、翔くんのお家に行くことになったんだ。」
『えっ!!?お家っ!!!?』
あたしがそういうと、りりかちゃんの大きな声が電話越しに伝わってきて、耳がキーンと鳴る。