工業高校のイケメン達に愛されて【下】
「うう、そうかなあ…?」
『うんうんっ!てか、物はなんか言わなかったの?』
「あ、うん…それは特に言ってないかな。」
『そっかー!まあ、なんか用意してくれるだろうね!』
「ええ、そうかな?」
欲しいものは…特に思い浮かばなくって。
翔くんのそばにいられれば…それで十分だなぁって。
だから、物のプレゼントはなくても、いいかなって思っちゃってる。
りりかちゃんの言うように、もし翔くんが何か用意しようとしてくれているのなら、嬉しいんだけどね。
『うふふ、早く誕生日の話ききたーい!』
「うん、絶対連絡するね!」
『やったあ!じゃあ、明日も学校がんばろーね!』
「うん、りりかちゃんは部活もがんばれ!」
『ありがと緋奈!おやすみ。』
「おやすみりりかちゃん。」
あたしの言葉を最後に、プツッと通話が切れる音がしたのであたしも画面をタップして、通話画面を閉じた。