工業高校のイケメン達に愛されて【下】
すると、翔くんからメッセージが来ていたことに気がついて、通知をタップする。
【今日はありがとな。】
絵文字もびっくりマークもなにもない、シンプルなひとことのメッセージだけど、あたしは頬が緩んだ。
スマホに笑顔を向けながら、あたしは親指を動かす。
【こちらこそありがとう!次のお家デート、すごく楽しみ。】
そう返事を返すと、1分も経たないうちにスマホがぶぶっと震えた。
【俺も。】
「…えへへっ。」
ひとことのメッセージのやりとりでも、こんなにも顔が綻んでしまう。
嬉しさで自分のベッドの中で、ゴロゴロと寝返りを打った。
そのあとも、何件かメッセージのやりとりをして、おやすみのメッセージを最後にスマホを閉じた。
___あたしは、今すごく幸せだと思う。
真っ暗な自分の部屋で改めてそんなふうに感じて、目を閉じた。