工業高校のイケメン達に愛されて【下】
「まあ俺はもともとこんなだから!てか髪伸びたね!」
「うん。もう肩にちょっとついてるからどうしても跳ねちゃうんだよね〜。」
「え〜?綺麗だよ?俺、今の髪型も好き!」
そう言って横沢くんはあたしの髪に触れた。
「ひゃっ…」
思わずゾワっと背筋が凍った。
ただ髪を触られただけなのに、なんだろうこの寒気?がする感じ。
「…おい中村。体育館行くぞ。」
「へ?」
いきなり低い声であたしに話しかけたのは、相葉くんで。
なぜか眉間にしわを寄せてものすごい不機嫌そうだ。
「早くしろ。」
そう急かすと、彼はあたしの腕を掴んで席から立たせた。
「わっ!」