工業高校のイケメン達に愛されて【下】
「これ、かわいいよねえ。」
「…そうだな。」
うっとりと花を見つめながらため息をついてる緋奈の方がかわいいけど。
…ミニスカから伸びている真っ白な脚につい視線が行く。
そっちみんな、俺。
我慢だ…我慢。
誤魔化すように緋奈の頭を一撫でする。
…そろそろ、か。
「緋奈。」
「なぁに?」
隣に座る緋奈の名前を呼ぶと、体ごとこちらに振り返り首を傾げる緋奈。
「誕生日、おめでとう。…これ。」
「え?」
緋奈は俺が差し出した青いリボンのついた小さな箱に、目を見開いた。
ずっと…今日のいつ渡そうか悩んでた。
今渡すのが正解なのかどうか…わかんねぇけど。
「…俺から、プレゼント。」
「い、いいの…?ありがとう…っ!」
俺がこくりと頷くと差し出された目の前の箱を、恐る恐る受け取った緋奈。