工業高校のイケメン達に愛されて【下】
箱をじっと見つめて動かないその目は、輝いているように見える。
「あ、あの…」
「ん?」
「開けてもいい…?」
「もちろん。」
俺がOKの返事をすると、緋奈は嬉しそうに箱のリボンをシュルっと解いた。
箱の中のジュエリーケースをそっと開けた緋奈は、目を見開いた。
「わあっ…!かわいい!」
「だろ。」
俺はちょっと得意げに胸を張って口角を上げた。
緋奈が好きそうだと、思ったんだ。
「これ、ラピスラズリ…?」
「そう。」
「…嬉しいっ!」
小さな雫型のラピスラズリのネックレス。
慣れないアクセサリーショップへ行って、店員の人に相談に乗ってもらいながら選んだプレゼント。
「その…バイトして金稼ぎたかったんだけど時間なくて。…安物だけど。」
「そ、そんな…!すごく嬉しいよ!ありがとう…!」