工業高校のイケメン達に愛されて【下】
「…ちっ」
し、舌打ち!?
い、今相葉くん舌打ちした…?
顔も怖いしいきなりなんで…。
鋭い目つきをしている相葉くんの視線の先は…横沢くん。
あ、相葉くん今横沢くんに向かって舌打ちしたの!?
睨まれている横沢くんは、きょとんとした表情を浮かべて相葉くんを見つめている。
ひい…なんでかわからないけど相葉くんが怒ってる!
横沢くんは表情を変えず、ただただ相葉くんを見ていた。
「…行くぞ中村。」
しばらく睨んでいた相葉くんがひとことそう言って、横沢くんから目を離してあたしの腕をひいた。
「あ、うん…?」
腕をひかれるままに、あたしも横沢くんの元から去っていった。
横沢くんから離れると、繋がっていた腕は解放された。