工業高校のイケメン達に愛されて【下】



「…ちっ」



し、舌打ち!?


い、今相葉くん舌打ちした…?


顔も怖いしいきなりなんで…。


鋭い目つきをしている相葉くんの視線の先は…横沢くん。


あ、相葉くん今横沢くんに向かって舌打ちしたの!?


睨まれている横沢くんは、きょとんとした表情を浮かべて相葉くんを見つめている。


ひい…なんでかわからないけど相葉くんが怒ってる!


横沢くんは表情を変えず、ただただ相葉くんを見ていた。



「…行くぞ中村。」



しばらく睨んでいた相葉くんがひとことそう言って、横沢くんから目を離してあたしの腕をひいた。



「あ、うん…?」



腕をひかれるままに、あたしも横沢くんの元から去っていった。


横沢くんから離れると、繋がっていた腕は解放された。



< 28 / 337 >

この作品をシェア

pagetop