工業高校のイケメン達に愛されて【下】
ジュエリーケースを両手に乗せて、ネックレスを見つめたままの緋奈は感動している様子。
喜んでもらえてよかった。
俺はほっと胸を撫で下ろした。
「…あとさ、これも。」
「ん?」
「こっちは、クリスマスプレゼント。」
「ええっ!」
こっちも、用意しといた。
クリスマスプレゼントは、誕プレより大きいピンク色のラッピング袋に包まれている。
「スマホケース…がふたつ?」
「そ。おそろいだ。」
白を基調としたもので、茶色のテディベアが描かれたスマホケース。
二つ合わせるとテディベアが手を繋いでいるようなデザイン。
テディベアの首のリボンが赤か青で、男女のデザインが分かれているそうだ。
俺と緋奈のスマホは同じ機種だから…ペアのスマホケース、いいなと思ったんだ。
「す、すごいっ!かわいい!」
「ふっ…うん。」