工業高校のイケメン達に愛されて【下】
やばい。
すげー嬉しい…。
今にも、顔がにやけそうだ。
そんな顔…絶対きもいに決まってる。
表情筋に力を入れて、堪える。
緋奈から受け取った包みを、じっと見つめた。
「開けていいか?」
「うんっ!」
もらったラッピング袋をゆっくりと開けると。
「マフラー…?」
「えへ…そうっ!翔くん、いつも防寒具身につけてなかったから。」
袋からあらわれたのは紺色の無地のマフラー。
あったかそうでデザインもシンプルで、使いやすそうだ。
好きなやつから初めてもらったプレゼントに、思わず感動した。
緋奈が選んでくれたものだから、大事にする。
俺は、にやけない程度に少し口角を上げて緋奈の頭を撫でた。
「ありがとうな。」
「えへへ。あたしの方こそ、ありがとう…!」