工業高校のイケメン達に愛されて【下】



緋奈は嬉しそうに笑って、ネックレスとスマホケースを大事そうに胸に抱いた。



「早速スマホケース替えるねっ!あ、ネックレスもつけてみてもいい?!」


「ふっ…どうぞ。」



俺がそういうと、緋奈は興奮気味に新しいスマホケースをパッケージから出して取り替えた。


俺も新しいものに付け替えて、ふたりのスマホを合わせた。



「わあ、かわいいっ!」


「だな。」



緋奈が気に入ってくれて、素直に嬉しい。


…あいつらに見られたら、絶対からかわれるんだろうな、俺が。


あいつら、俺を茶化すの楽しんでやがるからな。


まあ、別にいいけど。


緋奈が隣にいてくれてることが俺にとって大事だから、からかわれてもなんか特に気になんねぇや。


緋奈が恐る恐るネックレスを手に取って、首の後ろで金具を一生懸命つけようとしている。


けど、なかなかうまくつけられないみたいだ。


< 283 / 337 >

この作品をシェア

pagetop