工業高校のイケメン達に愛されて【下】
くるりと俺の方に体を向けた緋奈は、満足そうに俺を見上げている。
胸元のラピスラズリが、キラリと光った。
やば…。
「すげぇ似合ってる。…かわいいよ。」
「ほ、本当?嬉しい…っ!」
緋奈は両頬に手を添えて、ほんのり赤い顔で笑顔を浮かべた。
………ああ、かわいい。
かわいすぎて、好きすぎて、どうにかなりそうだ、俺。
「…おいで。緋奈。」
俺が手を伸ばすと、吸い込まれるように俺の胸にすっぽりと収まった緋奈。
緋奈は、俺の背中に腕を回した。
ふたりの鼓動が合わさる。
「緋奈…。」
「ん?」
「…出会ったばかりの頃は、ひどい態度ばかりとって本当にごめんな。俺を好きになってくれて、ありがとう。生まれてきてくれて…ありがとう。」
ずっと、言いたかったこと。