工業高校のイケメン達に愛されて【下】
潤んだまっすぐな緋奈の瞳に、俺は虜になっている。
緋奈の髪を撫でながら、俺は緋奈の話に耳を傾ける。
「あたし今、すごく幸せなの。だ、だからねっ?あたしの方こそ、あたしを好きになってくれてありがとう…っ!」
話している途中で緋奈はだんだん恥ずかしくなってきたのか…最後の言葉はやけに早口で言い終えたあとまた俺の胸に顔を埋めた。
「…緋奈。こっち向いて。」
「えっ…や、やだっ。恥ずかしくて…!」
「…ダメだ。」
「きゃ…っ」
恥ずかしがって拒む緋奈の両頬を包み込んだ。
真っ赤な顔で俺を見上げるそいつが、たまらなく愛おしい。
愛おしすぎて俺がどうにかなりそうで、そいつの唇を塞いだ。
「…ん…っ」
緋奈から漏れるかわいい声に、頭がグワっと熱くなる。
緋奈が大事で大切なのに、壊したい。