工業高校のイケメン達に愛されて【下】
どこか申し訳なさそうに眉を下げている緋奈に、口元が緩んでしまう。
「でも、我慢…。」
「我慢?」
まさか川嶋のやつ、俺が我慢してるとか緋奈に言ったのか。
緋奈、真に受けてるだろうが…。
我慢してないっていうのは…嘘になるけど。
「俺のことは気にすんな。緋奈のペースに合わせるよ。それに俺…今まで女に興味なかったからそういう知識とかリスクとか、あんまよくわかってねぇし…。」
押し倒しておいて、このカミングアウトはまじで恥ずい…。
今日は、理性を保つよう必死だったのに。
理性に負けた自分に、激しく後悔した。
「俺、緋奈が大事だから、後悔したくないから…。…ゆっくり、進もう。」
「…うんっ!」
俺の言葉に緋奈は深く頷いて、俺の腕にぎゅっと抱きついた。
…………。
柔らか…じゃなくて。
いや、当たってるから…。
緋奈は、背は小さいけどスタイルがいい。
ああ本当…無意識でこういうことしちゃうんだよなこいつは。