工業高校のイケメン達に愛されて【下】
俺は緋奈を傷つけないためなら、後悔しないためなら、いくらでも我慢できる。
緋奈の心の準備ができるまで、待てる。
俺が押し倒したせいで乱れたネックレスを、抱きつかれていない方の腕でそっと直した。
また、キラリとラピスラズリが光る。
「あ、ありがとう…!」
「…ん。」
やっぱり、このネックレス似合ってるな。
自分のチョイスは成功だったと思う。
「…あ、ケーキ…!」
俺の腕に抱きついたまま、思い出したように目を見開いた緋奈。
この状態でケーキを思い出す緋奈に、思わず笑みが溢れた。
「ふっ…食べるか?」
「うんっ、食べたい!」
「今、持ってくるな。」
「ありがとうっ!」
俺がそういうと、緋奈は微笑んでから俺の腕を離した。
まだまだ、今日のパーティーは続く。