工業高校のイケメン達に愛されて【下】
突然の連絡
「…んーっ、美味しいっ!」
なんでケーキって、こんなにおいしいんだろ。
毎日でも食べたいくらい。
幸せだぁ。
「よかったな。」
食い気たっぷりにケーキを頬張るあたしに、翔くんはふっと微笑みかけた。
優しい表情…もう、すごくドキドキしちゃうから心臓に悪いよ…!
あたしはぽかんと口を開けて翔くんに見惚れてしまった。
すると翔くんは、やれやれと呆れたような表情であたしの方へ手を伸ばす。
「へ…?」
「…こどもみてぇ。」
頬を指ですくわれた感覚。
…生クリームだ。
「わ、ありがとう…っ!」
「どーいたしまして。」
翔くんは口角を上げると、拭き取った生クリームをぺろりと舐めた。
…なんだか、色気がある感じ。
食い気しかなくて子供っぽいあたしとは正反対で…やっぱり見惚れちゃう。