工業高校のイケメン達に愛されて【下】
そんな姿も、愛おしく思える。
あたしは笑みを浮かべ、また手鏡に映ったネックレスを眺める。
すると、ネックレスと共に映った自分の首元に違和感を感じた。
「…ん?」
「どうした?」
「なんか、首に…痣みたいなのが…。」
「痣?…あぁ、それか。」
な、なんだろうこれ。
ちょこっと赤くなっちゃってる…。
痛いとかかゆいとか、そういうのはなにもない。
「キスマーク。」
「えっ?!」
「それ、俺がつけた。」
き、キスマーク…?
はっ…そ、そうだ、あたし翔くんと…!
お、大人なキス、しちゃったんだ…!
そのときにたしかに…翔くんあたしの首にもキスしてた。
ちょこっと痛みを感じたのは…これだったんだ。
一気に全身に熱が駆け巡る。
さっきのキスを思い出して…わわ、恥ずかしい…!