工業高校のイケメン達に愛されて【下】
いつもより苦しくて激しいキスも、すごくドキドキして心地よくて。
あのときは…夢中で、翔くんに身を委ねた。
なんなら、あたしのことをこのまま壊して欲しい…なんて、思っちゃった。
けど…心の準備ができているかっていうと、まだ…そういうわけではない。
大人なコトをするのは、まだ少し怖いとは思う。
けど…相手が翔くんなら良いって、そうも思った。
けど翔くんは、あたしのことを大事だからと言ってくれて…キスの先はなにもしなかった。
大事だから…なんて、嬉しいな。
翔くんから伝わってきた真っ直ぐな思いに、あたしは笑みを浮かべた。
「キスマ…目立つな。」
「あ、あとでファンデーションか絆創膏で隠すよ…!」
キスマークは…嬉しいものだけど、周りの人に見られちゃうと恥ずかしいもんね。