工業高校のイケメン達に愛されて【下】



「ごちそうさまでした…!」


「…ああ。」



美味しいケーキが食べ終わって、後片付けもひと段落ついたころ。


翔くんは、後ろからあたしを覆い被さるようにソファに腰掛けている。


あたしは翔くんの足の間に体を入れている感じ。


片付けが終わって、ソファでくつろぐ翔くんに手招きされたんだ。


あたしの肩にそっと腕を回した翔くんとの距離が…近い。


…こ、恋人っぽい…この体勢…!!



「あ、あの…翔くんっ!」


「…ん?」



翔くんの吐息が、首をかすめてぴくりと小さく肩を反応させる。


ひゃあ、恥ずかしい〜…!



「今日は、本当にありがとうっ!翔くんの誕生日のお祝い、あたし頑張るね!」


「ああ。」


「いつ、誕生日なの?」


「4月2日。」


「春生まれなんだ!春休み中だね。楽しみにしててね!」


「…わかった。期待しとく。」


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