工業高校のイケメン達に愛されて【下】
「はは、陸。俺はそっちの方が面倒くさいよ。ほら行こう!」
坂口くん、笑顔で否定。
たしかに、あたしも坂口くんの立場だったら同意見!
「あははっ、ほら滝本くん行こうよ!」
少しむぅっとしてる滝本くんの腕をくいっと引っ張った。
「うわっ…やめろって。」
「あ、ごめんね?」
腕引っ張ったくらいで、そんなしかめっ面しなくても…。
そうは思ったけど、滝本くんの腕を離すと、滝本くんもみんなの後ろをついてゆっくり歩き始めた。
体育館で行われる始業式。
体育館へ到着するともうすでに人がたくさん集まっていた。
わいわいがやがやと騒がしい館内。
きっとみんな、久しぶりに顔を合わせたから色々お話ししてるんだろうなあ。