工業高校のイケメン達に愛されて【下】
翔くんは優しい声色でそういうと、あたしの首に顔を埋めた。
や、なんかくすぐったい…。
「…ん…っ」
はっ、変な声出ちゃった…!
翔くんに…聞こえちゃってたかな…。
あたしのバカ〜!
「…その声、ほんとかわいすぎだから。」
「へっ…ん…っ」
翔くんはあたしの肩に回していた片方の腕で、あたしの髪をすくって首に甘噛みしてくる。
背筋が…ゾクゾクする。
あたしは翔くんの腕にしがみつく。
そして次の瞬間。
ドサッ…と、あたしはソファに倒された。
翔くんはあたしに覆い被さって、指を絡め手をぎゅっと握った。
あたしは揺れる瞳で翔くんを見つめた。
「…スイッチ入った、緋奈が悪い。」
「へっ?!」
「さっきのキスする。…それ以上は、しない。」
スイッチ…?!
さっきのキス…?!
考える間もなく、唇を優しく塞がれた。