工業高校のイケメン達に愛されて【下】
それにしても、翔くんの匂い…落ち着くなぁ。
こうして抱きしめてもらうのも、あたし大好きだ。
「緋奈。こっち向いて。」
「?」
翔くんの呼びかけで、赤い顔のまま顔を上げると。
頬に、翔くんの大きな手が添えられて。
再び、彼に唇を塞がれる。
「…んっ…」
押し当てられた唇はまた、さっきのような激しいキスを求めてくる。
あたしは、不器用ながらもそれにこたえる。
翔くんの唇も頬と腰に添えられた手も、全部が熱くて。
再び、溶けちゃいそうな感覚に襲われる。
すると翔くんは、頬に添えていた手を、ミニスカから露わになっているあたしの太ももへと移動させた。
思わず、ぴくりと反応してしまった。
「………っん」
また力が抜けちゃいそうで、翔くんの首に回した腕にぎゅうっと力を込めたその時。
____プルルルルルルル…
と、スマホから電話の音が部屋中に鳴り響いた。