工業高校のイケメン達に愛されて【下】



き、綺麗だなんて…。


そんなふうに褒めてもらえてやっぱり、この服を着てきた甲斐があった!なんて思っちゃう。


翔くんは、あたしを恥ずかしがらせる天才だ。


あたしが翔くんを見上げてぽかんとしていると、若干慌てた様子を見せた。


柄にもない彼の様子に、口元が緩む。



「…って、悪りぃ。なんか俺、すげぇヘンタイみたいなこと言った…!」


「へへっ、そんなことないよ!ありがとう!」


「…あいつらの前では、ずっとそれ掛けてて。飲み物とかもなんでも俺が全部取りに行くから。」


「わ、わかった!」



ふふ、翔くんはそんなふうに言ってくれるけど、みんなはあたしの服なんて気にしないと思うけどなあ。


けど翔くんの気持ちが嬉しいから、素直にわかったって言っちゃった。


ずっと、ここに座っててってことだよね…?!


が、頑張ろう。


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